日払いの「規定あり」とは?具体的な内容や法律についても解説
今回は日払いの「規定あり」について挙げてみたいと思います。
学生さんやダブルワーカーにも人気がある日払いのお仕事。
単発バイトや派遣バイトで多く見かけますね。
ですが会社によっては求人に「日払い:規定あり」と記載されている事があります。
この規定とはどのようなものなのでしょうか。
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日払いの規定ありとは?
日払いの規定ありとは、どのような内容なのでしょうか。
「規定あり」と言うのは簡単に言えば、その会社毎で決められた定めやルールがあるという事です。
つまり規定ありと記載されている場合には「その条件に従うのであれば日払いとして給与を受け取ることができますよ」といった意味になるでしょう。
例えば日払いの「規定あり」の例としては、以下のようなものがあります。
- 日払い支給の場合には〇円時給が下がる
- 日払いの場合、1日の引き出し上限額は○○円まで
- 入社後、〇日間だけは日払い可(その後は週払い)
- 日払いの給料は〇%まで、残り分は翌月の〇日に支給
- 日払いに対応できる日は〇曜日の〇時まで(事務所の営業時間など)
- 日払いの場合、支給額は手数料を差し引いた額とする
- 毎月営業日〇日までにFAX必着(タイムシートの提出)
- 月払いと比べ、給与計算方法が異なる(所得税の関係)
- 給与日額が〇円以下の場合、日払い対応は不可
- 銀行口座の指定がある(指定銀行以外の場合は手数料がかかる等)
日払いの規定ありとは上記のようなものがあります。
規定ありと記載があっても、その内容は会社によって様々です。
実際を言えば、あまり日払い対応をしたくない会社も多いかと思います。
給与計算等の事務処理も増えますし、月払いと計算方法が異なる場合もあり面倒です。
ですがすぐにお金を受け取れるなど労働者側のニーズも一定数あるため、日払いに対応している会社も多くあります。
特に日雇いや単発バイトに強い中小の会社は、日払い対応をしている会社も多いかもしれません。
上記で挙げたように日払いは手数料がかかるケースもありますし、全額引き出しできない場合もあるので、利用する場合には各社の規定をしっかりと確認してから利用するようにしましょう。
日払いの法律は?
日払いに似ている言葉として、「日雇い」「即日払い」といった働き方もあります。
それぞれの言葉の意味としては以下の通りです。
日払い | 「賃金の締め日が1日ごと」の意味 |
日雇い | 「1日ごとに契約を締結して働くこと」の意味 |
即日払い | 「働いた日のうちに賃金が支給される」の意味 |
つまり日払いや日雇いである場合では、必ずしも勤務した当日中にお給料を受け取れるとは限らない点に注意が必要です。
ご存じの方も多いように、一般的なアルバイトやパートの場合には毎月1回期日を定めて給料が支給されるものであり、自分で即日払いや日払い等を選択しない限り、すぐにお給料を受け取ることはできません。
すぐにでもお給料が欲しい場合には、やはり即日払いなどのアルバイトを中心に探す必要があります。
また労働者の中には日払いの給与を受け取った後に、すぐに辞めてしまうような人もいます。
そのため即日払いや日払いの仕事であっても、会社によっては「入社〇日間勤務後から日払い可とする」といったルールが決められている場合もあります。
やはり各社の日払いの規定をきちんと確認することが大切です。
また日払い仕事と言えば「日雇い派遣の禁止」にも注意しておく必要があります。
平成24年に派遣法が改正された事により、日雇い派遣で仕事をすることは原則として禁止になりました。
ですが以下のような例外業務に該当する場合には、日雇い派遣の仕事をすることが出来ます。
ソフトウエア開発/ 調査/ 事業の実施体制の企画・立案/ 機会設計/ 財務処理/ 事務用機器操作/ 取引文書作成/ 書籍等の制作・編集/ 通訳/ 翻訳/ 速記/ デモンストレーション/ 広告デザイン/ 秘書/ 添乗/ OAインストラクション/ ファイリング/ 受付・案内/ 研究開発/ セールスエンジニアの営業/ 金融商品の営業
また以下の条件に当てはまる人も日雇い派遣ができます。
- 60歳以上の方
- 雇用保険の適用を受けない学生
- 年収500万円以上の方で副業として日雇派遣に従事する方
- 世帯年収の額が500万円以上の主たる生計者以外の方
つまり上記で挙げられている例外規定に該当する人でなければ、基本的に日雇い派遣の仕事をすることはできません。
もっとも、上記のルールは「派遣」においてであり、アルバイトやパート社員には適用されません。
また日雇い派遣であっても上記は30日以内の労働契約に適用されるルールであり、31日以上の契約であれば就業は可能です。
もし日雇い派遣のお仕事をする際には、自分が例外規定に該当するかどうかしっかりとチェックをしておきましょう。
週払いは損?デメリットは?
日払いの他にも、アルバイト会社によっては週払いのお仕事もあります。
日払いは給与の締め日が1日ごとであるのに対し、週払いの場合は「給与の締めが1週間単位に行われる」ことを意味しています。
週払いのデメリットは、まずお金が貯まりにくいことです。
日払いも同様ですが、すぐにお金を引き出してしまうために衝動的にお金を使ってしまう人が多く、結果的に預金に回らくなる可能性があります。
また引き出しの度に手数料が差し引かれる会社であれば、長い目で見ると金額的に損をしてしまう事もあります。
もちろん週払いであっても計画的にお金を使える人であれば問題ありませんが、くれぐれもお金の使い過ぎには注意が必要です。
また週払いとは言っても会社毎に締め日や支給日が異なります。
会社によっては翌週払いのこともありますし、翌々週払いの会社もあるでしょう。
週払いや日払いと言うとすぐにお金を受け取れるイメージがありますが、必ずしもそうとは限らない点に注意する必要があります。
また日払いや週払いの場合、短期や単発の仕事が多くなることもあります。
その期間の仕事が終了すると、また他の仕事探しをしなくてはなりません。
人によっては単発仕事だけに慣れてしまい、1つの場所に長期的に働くことがきつくなる人もいるようです。
そのため時にはメリハリを付けて働くことも大事なのかもしれませんね。
日払いの規定ありとは?まとめ
日払いの「規定あり」について幾つか挙げてみました。
日払いは会社によっては早めに給与を受け取ることができ、便利なシステムです。
また日払い仕事には単発求人も多いため、空いた時間で効率的に仕事ができる事もメリットと言えます。
ですが各社で日払いの規定が細かく決められていますので、利用する前には内容をしっかりと確認することが大切ですね。
今回は日払いの規定ありとは?について挙げてみました。
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