バイトを辞めるまでの期間は?退職をするベストなタイミングを解説

今回はバイトを辞める期間について挙げてみたいと思います。

何気なく始めたアルバイト。

ですがそのバイトを辞めるタイミングに困る人って意外に多くいます。

入社して1か月経ったら辞めて良いのか、3か月後くらいが辞め時なのか、それとも1年以上経たなければ辞めるべきではないのか等、人によって色々な考え方があります。

今回はそんなバイトの辞める期間について挙げてみます。

スポンサーリンク

バイトを辞める期間の平均は?

バイトを辞めた人たちは、どれくらい勤務してから退職をしたのでしょうか。

人によってバイトを辞めるまでの期間は様々です。

(ここではバイトを辞める期間を知るため、「マイナビ(学生の相談窓口)」のページを引用させて頂きました)

第1位:1年 72人(18.0%)

第2位:4年 38人( 9.5%)

第2位:1週間 38人( 9.5%)

第4位:6か月 36人( 9.0%)

第5位:2年 35人( 8.8%)

※マイナビ(学生の相談窓口)「1つのアルバイト、はじめてから辞めるまでの期間はどのくらい?」より一部引用

 

最も上位を占めるのは「1年」

個人的には、1位が「1年」というのは意外な印象でした。

バイトは数か月程度の期間で辞める人が多いというイメージがあったので、1年は正直少し驚きました。

2位には「4年」という結果になっています。4年も勤務していればアルバイトではベテランの域ですね。

 

ですが興味深いことに同順位の2位として、「1週間」という結果も見られます。

一週間といえばまだまだ研修期間中でしょうから、研修中に「仕事が合わない」とか「イメージと違う」と感じた部分があったのかもしれません。

 

その後のバイトを辞める期間には、第4位に「6か月」・第5位に「2年」という年数が続きます。

多くの人はバイトに入社をして6か月くらい経過した頃に「辞めたい」という事を一度は考える人が多いのではないでしょうか。

その誘惑を何とか乗り越えられると、その後は2~3年くらい長続きしていくのかもしれませんね。

バイトを辞める期間は人それぞれですが、バイトを退職する際には後で悔いが残ることのないよう、じっくりと考えてから行動する事も大切です。

 

バイトを辞めたいと思った理由は?

それではアルバイトを辞める理由には、どのような事情があるのでしょうか。

バイトを辞めたいと思った理由は以下のようになっています。

(ここでは「エン・ジャパン」のページを引用させて頂きました)

  1. 人間関係に悩んだ(52%)
  2. 給与が低い(37%)
  3. 理不尽に怒られた(33%)
  4. 業務の量・時間が膨大(30%)
  5. 仕事内容が合わない(23%)

※エン・ジャパン「アルバイト・仕事を辞めたい理由」発表!」より一部引用

 

上の理由を見てみると、1位には「人間関係」が挙げられています。

正社員でもアルバイトでも、やはり人間関係が一番難しいのかもしれませんね。

 

そして2位には「給与が低い」が挙げられているようです。

最近では最低賃金も上がってきており少しずつ給与が上がっているイメージもありますが、それでもまだまだ足りないのでしょう。

3位には「理不尽に怒られた」という理由があります。ブラックバイトなんて言葉が当たり前に使われるようになりましたが、上司は怒り方や注意の方法にも気を付けなければいけませんね。

 

4位には「仕事の量・時間」が挙げられています。

今や若年者を中心にコンビニバイトでさえきついという方も多くいますので、お店側は従業員1人あたりに適正な仕事量を割り振ってあげる配慮も必要なのかもしれませんね。

そして5位には「仕事内容が合わない」

バイトでも何でもやってみなければ自分に合っているかどうかは分かりません。

仕事内容が合わないようだと、さすがに辞めてしまう人も多いようです。

スポンサーリンク

バイトはどれくらいの期間働いたら辞められる?

アルバイトを始めたばかりの学生さん等の中には、下記のような疑問を持つ方もいるようです。

  • バイトは何か月働いたら辞められるのか
  • 辞める期間は労働者が自由に決められるのか
  • 辞めるためには何日前に言えば良いか
  • お店の店長に辞めるのが早すぎると言われた
  • せっかく採用してもらったから、すぐに辞めるのは悪いと思う

 

結論から言えば、一般的なアルバイトのように期間の定めのない契約の場合、労働者はいつでも退職を申し出ることができます。

民法第627条

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。

この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

解約の申し入れとはここでは「退職」と考えましょう。

つまりバイトを辞める時には、2週間前に退職の申し出をすれば良いという事になります。

現実的にはバイト先の引継ぎなどを考えると2週間では短すぎる気がしますので、1~2か月前に告げておくのが社会人としてのマナーと言えるでしょう。

 

そのため「何か月勤めたら辞められる」といったルールはありません。

労働者はいつでも退職を申し出ることができ、バイトを辞める期間もあなたが自由に決められます。

バイト先によっては「辞めるのが早すぎる」とか「もう少し居て欲しい」と引き止められる事もあるかもしれませんが、それに応じるかどうかはあなた次第であり、必ず応じなければならない義務はありません。

もしどうしてもバイトを辞めたいのであれば、自分にとっての適切な期間やタイミングをよく考えて退職をするようにしたいですね。

 

バイトを契約期間内に辞める場合は?

上記では期間の定めのない契約(契約期間が定められていない契約)の辞め方について挙げてみました。

それでは期間の定めのある契約(契約期間が定められている契約)においてはどうでしょうか。

アルバイトでも6か月~1年など、あらかじめ契約期間が定められている場合も多い筈です。

 

有期契約の場合、その期間満了まで勤めることが基本となります。

例えばあなたの契約が3/31までの契約となっていれば、基本的には3/31まで勤務しなければなりません。

期間を定めて雇用契約を締結している以上、その期間中に自分勝手な理由でバイトを辞めることはできません。

 

ですが「やむ負えない事情」がある場合など、理由によっては契約期間中の退職が認められる場合があります。

第628条

当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。

この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。

 

ここで言う「やむ負えない事情」とは、例えば以下のようなケースが考えられます。

  • 仕事内容が契約と違う
  • 転勤による事情
  • 病気など、長期療養が必要な場合
  • 家族の介護
  • 会社の給与不払いなど

 

上記のようなやむ負えない事情がある場合、契約期間中でも退職をできる場合があります。

そのため有期契約において、もしどうしても退職する事情が発生した場合には早めに上司に相談をしてみる事が大切です。

 

また条文中には「損害賠償」という文も含まれています。

実際にはアルバイトの退職において、会社から損害賠償をされるようなケースは少ないと言えます。

損害賠償されにくい理由としては、損害額の確定・証明が難しいこと・会社としてのイメージの低下・在職者への影響などが考えられます。

 

ですがだからと言って、自分勝手にバイトを辞めて良いという事にはなりません。

契約期間中にどうしても辞めたい場合には、早めに相談を相談をしてみるようにしましょう。

 

バイトを1か月で辞めるのはどう?

バイトを1か月で辞めるのはどうでしょうか。

中には1か月で辞めるとお店に迷惑がかかるから悩んでいるという人もいるかと思います。

 

確かにバイトを辞める期間としては、1か月は少し早い気もします。

1か月と言えばまだ研修期間中の場合もあるでしょうし、お店側としても既に教育スケジュールを組んでいるかもしれません。

すぐに辞められてしまうと、お店は再度求人広告をかける必要もあるでしょう。

 

1か月という期間でバイトを辞めるという事は、お店側からしてみれば教育だけして終わり…という、何のために採用したのか分からない結果になってしまう可能性があります。

また「バイト先の善し悪し」や「仕事が自分にあっているかどうか」を見極めるためには最低でも3か月は必要という声も多く、1か月という短期間でバイトを辞めてしまうのはあまりにも早合点といった印象もあります。

 

ですがそれらの事情を全て理解していたとしても、本人としてはどうしても辞めたい時があります。

特に入社して1か月経った頃というのはまだバイト先の人間関係にも慣れないですし、仕事を覚えなければならないプレッシャーもあります。

学校と両立をしている方なら疲労もたまってくる頃でしょう。

ましてバイトが初めての人であれば、働く厳しさを身に染みて感じ始めている時期かもしれません。

 

自分が努力できる範囲で頑張るという事も大切ですが、続けるべきかどうかという見極めも大切です。

もし職場や仕事の進め方に不満があるのであれば、上司に早めに相談をするようにしたいですね。

 

バイトを辞めるベストな期間とは

バイトを辞めるベストな期間とはいつでしょうか。

結論から言えば、それはその人によって異なります。

 

バイトの退職を考えた場合、「周囲の人はどれくらいの期間働いてから辞めるのか」について気になる人が多いようです。

周りの人の平均期間を知ることにより、自分が常識からかけ離れた行動を取っていないか確認したいという意味合いもあるのでしょう。

ですが周囲のバイトを辞める期間を知っても、あまり意味はありません。

 

バイトを辞める適切なタイミングは、全てあなたが決める事です。

人それぞれバイトを辞める事情・環境は異なるため、他の人の辞める期間はあまり参考にはなりません。

あなたがじっくりと考えて決めた上での結論であれば、それが3か月であろうと1年であろうと問題はない筈です。

 

またもしバイトを辞めたいと思った場合、少し立ち止まって以下のような事を考えてみても良いかもしれません。

  • 自分がなぜ辞めたいのか
  • 辞める以外に解決方法はないか
  • 辞めた先に前向きな未来が待っているか

もしアルバイトを辞めるとしても、それが自分の経験にとってプラスに繋がるような退職にしていきたいですね。

 

バイトを辞める期間まとめ

バイトを辞める期間について幾つか挙げてみました。

バイトに不慣れな方によっては、どのくらい勤務して辞めたら良いのか迷ってしまう事もあるかと思います。

ですが勤務期間について決められたルールはありませんので、もし退職を考える場合には自分でじっくりと検討するようにしましょう。

いつか長期で自分らしく勤められるバイト先が見つかると良いですね。

 

またアルバイトを辞める時の手続きの方法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

参考記事:バイトを辞める手続きには何がある?退職届は必要?

 

今回はバイトを辞める期間について挙げてみました。

スポンサーリンク