バイトを飛ぶとその後どうなる?給料はもらえない?損害賠償も解説

今回はバイトが飛ぶケースについて挙げてみたいと思います。

バイトをしていると、職場の従業員が突然辞めたり居なくなったという体験を持つ人も多いかと思います。

そんな時周囲では「○○さんが飛んだ」などのように言われる事もあります。

特に最近ではちょっとしたきっかけで簡単に離職してしまう人も多いことから、この「飛ぶ」という言葉がよく聞かれる気がします。

今回はそんなバイトが飛ぶケースについて挙げてみます。

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バイトが飛ぶの意味は?

「バイトが飛ぶ」と聞いても何のことだか分からないという人もいるかもしれません。

「飛ぶ」と言えば、一般的には「空を飛ぶ」のような使われ方をイメージする人も多いことでしょう。

 

ですが「飛ぶ」という言葉には「あったものが無くなってしまう」「逃げる」「繋がっていたものが急に途切れる」といった意味合いもあります。

そのため「バイトが飛んだ」という場合、「バイトを無断退職した」という意味で使われる事もあります。

今風の言葉で言えば「バックレた」と言い換えることも出来るでしょう。

何かの事情によってアルバイト従業員が急に辞めてしまったり、何の連絡もなく姿を消してしまうなど、決して珍しいケースではありません。

 

また「飛ぶ」という言葉は、バイトが飛ぶのように無断退職で使われる他にも、以下のように使われる事もあります。

  • 白く飛ぶ(写真の白飛び)
  • 高跳びする(犯罪者が海外へ逃亡)
  • 会社が飛んだ(倒産した)
  • 読み飛ばす(無視する)
  • 木の葉が飛ぶ(木の葉が空中に舞う)
  • 矢が飛ぶ(矢が放たれる)

 

ビジネス用語で「飛んだ」という場合には一般的には無断退職を指すケースが多いと思いますが、アルバイトであっても突然辞めてしまう事はNGです。

退職をする場合であっても、退職日の1~2か月前には伝えておくのが最低限のマナーと言えるでしょう。

これからアルバイトをする方は、職場で「○○君が飛んだ」などと言われる事がないように、最後まで責任感を持って仕事に取り組みたいですね。

 

バイトが飛ぶのはなぜ?

アルバイト従業員が突然飛んでしまうのはどのような事が原因があるのでしょうか。

バイトが飛ぶ理由には以下のような点が考えられます。

  • 人間関係に馴染めない
  • いじめがあった
  • 辞めたいけど怖くて言い出せない
  • 引き止められるのが嫌
  • 入社時の説明と違った
  • 時給に不満がある
  • 他に条件の良い仕事が見つかった
  • 人手不足だから言いにくい
  • 就職が決まった
  • 引っ越しが決まった
  • 残業が多すぎる
  • 仕事内容に嫌気がさした
  • 頑張っても正当な評価を受けられない
  • ブラック会社だった
  • 勤務地が遠すぎる
  • シフトの融通が効かない
  • 何となく辞めたい(気分が乗らない)

 

バイトを辞めたいと思う瞬間はよくあります。

ですが上司に退職を告げると「怒られるのではないか」「理由を突っ込まれるのでは…」という不安から、そのまま飛んでしまう(無断退職)人もいます。

もしくは人手不足の昨今では、引き止められるのが嫌で退職を告げることができず、そのまま姿を消してしまう人もいる事でしょう。

また人によっては「何となく嫌だから」「他に良い条件の仕事が見つかった」など、自分に後ろめたい気持ちがあって退職を言い出せず、そのままバイトを飛んでしまう人もいるのかもしれません。

 

ですがどんな事情があるにせよ、やはりバイトを辞める際にはあらかじめきちんと退職を告げるようにましょう。

バイトが急に飛んでしまうと周囲にも迷惑がかかりますし、出勤時の事故など職場に心配をかけてしまう場合もあります。

退職が決まった場合には早めに責任者に伝えておく事も大切ですね。

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バイトを飛ぶと給料はもらえる?

アルバイト従業員が突然辞めてしまった場合、ブラックな会社だと「給料を支払わない」という会社も中にはあるようです。

逆に従業員からしても、「バックレたのだから給料を受け取りにくい…」と考える人もいる事でしょう。

 

まずバイトが飛んだ場合であっても、法律的には給料を受け取る権利はあります。

労基法24条にて「賃金支払の5原則」が定められており、会社の都合による給料の未払いは違法になる可能性があります。

例えバイトが飛んだ場合であっても同様に、会社は働いた分の賃金を従業員に支払わなければなりません。

 

もし給料が支払われていないようであれば会社側に問い合わせしてみましょう。

無断退職後であれば言い出しにくいかもしれませんが、何かしらの事情があって未払いになっている可能性もあります。

もちろんその際には無断退職をしてしまった事をきちんとお詫びをしてから尋ねるようにします。

 

例えば以下のような電話トークが考えられます。

お疲れ様です、アルバイトの○○です。

このたびは無断でアルバイトを辞めて皆さんにご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。

無断退職をしてしまった事を深く反省しており、あらためて謝罪をさせて頂きます。

また大変申し上げにくいのですが、お給料の件についてもご相談させて頂ければと思います。

現在○月○日から○月○日まで働いた分の給与が未払いとなっているのですが、こちらのお支払いをお願いしても宜しいでしょうか。

 

またバイトが飛ぶなど、無断退職が生じた場合には会社によっては就業規則などで罰則ルールが設けられている場合もあるので注意が必要です。

例えば「無断欠勤が〇日続いた場合」など、反則金などのルールが決められている会社もあるかと思います。

バイトをする上では就業規則に目を通す機会は少ないかもしれませんが、自分が働く会社のルールはきちんと把握しておきましょう。

 

またバイト先によっては、「給料が手渡し」になっている場合もあります。

会社が給料を手渡しにする事自体はもちろん違法ではありませんし、そもそも給料は直接現金で支払うことが原則です。

もし給料手渡しの会社であれば、気まずいかもしれませんが本人が取りに行かなくてはなりません。

 

家族や友人に代わりに取りに行ってもらいたいという人もいるかもしれませんが、基本的には法律でも給料は本人が受け取らなければいけない事になっています。

会社側が承諾をしてくれれば銀行振り込みにしてもらえる可能性もありますが、それは会社によってケースバイケースです。

手渡しとなっている場合には無断退職について謝罪をして、きちんと取りに行くようにしましょう。

 

バイトを飛ぶと損害賠償される?

アルバイトを突然辞めてしまった場合、「損害賠償されるのでは..?」と不安を感じる人もいるのかもしれません。

確かにアルバイト従業員であっても雇用契約を結んでおり、無断退職をすることは「不法行為」にあたる可能性があります。

職場にとってもバイトが飛ぶと人員が少なくなり、仕事がスムーズに回らなくなるので損害や生じることもあります。

その意味で言えば損害賠償といった話が生じるのも不思議ではありません。

 

ですがバイトが飛んだからと言って、実際に損害賠償をされるケースは稀と言えます。

バイトが飛んだとしても、それによって実際に生じた損害を証明することは容易でないからです。

例えばバイトが1人無断退職をしたとしても、それが店にどれくらいの悪影響を与えたのか実質的に証明することは中々困難です。

 

ただし契約や規則により無断欠勤に対して何らかのペナルティを設けている会社もあるでしょうし、退職後に返却物を返さないことで実費を請求されるようなケースもあります。

もちろん罰則があるにしても労基法にて制裁規定の制限がありますので無理なペナルティが課される事はありませんが、それでも無断退職はしない方が良いでしょう。

損害賠償の有無に関わらず、やはりバイトを辞める際にはあらかじめきちんと退職を申し出るようにしたいですね。

 

バイトを飛ぶと電話がくる?

バイトが飛ぶと大抵の場合では責任者が電話をかけてきます。

無断欠勤後に電話をかけてくるのは、以下のような意味があります。

  • 安否確認のため
  • 今後の仕事継続の意思確認
  • 早く戻ってきて欲しい(人手不足)
  • 退職手続き(書類記入など)
  • 貸与品の返却
  • 解雇を検討している
  • 残りの給料(手渡しの場合など)

 

無断欠勤をしてそのまま黙って辞められるケースは少ないと考えておいた方が良いでしょう。

バイト従業員が飛んだとなれば連絡が来ますし、退職手続きが必要な場合もあります。

無断退職が長引くと会社によっては解雇の可能性も出てくるので、早めの対応が大切です。

 

会社側はあなたを追い詰めるために電話をかけてきている訳ではありません。

上記のように話す必要性があるので電話をかけてきています。

そのため少し電話に出にくいかもしれませんが、電話に応答してきちんとお詫びをし、今後のことを話し合っていきましょう。

 

応答しにくいからと言って電話に出ないと、電話・メール以外にも「緊急連絡先」に連絡が行く可能性もあり、両親に話が通じてしまう場合もあります。

その場合には家族にも迷惑がかかりますし、問題が更に大きくなっていく場合もあります。

無断欠勤後にそのまま放置しておいても良い事はありませんし、放置して日数が経てば経つほど電話に出ずらくなります。

早めに連絡をしてお詫びをした上で事情を説明し、気持ちを一新して次のステップへ向かうようにしたいですね。

 

まとめ

バイトが飛ぶケースについて幾つか挙げてみました。

離職率が高い職場など、バイトが飛ぶというのは決して珍しいケースではありません。

私が在職していた職場でも、数日前にいた従業員が突然に姿を消すという事も時々ありました。

ですがアルバイトとは言え、契約をして仕事をしている以上は一定の責任があります。

無断欠勤をしないように仕事にやりがいを見つけたり、普段から体調管理をしっかりとしてバイトに励みたいですね。

今回はバイトが飛ぶ場合について挙げてみました。

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