10時間のバイトはきつい?休憩なしってアリなの?
今回は「10時間のバイトはきつい?」というテーマについて取り上げてみたいと思います。
一般的にアルバイトと言えば、学校終わりに4~6時間だけ働いているという人も多いかと思います。
土日休みに働くとしても、1日に8時間程度の勤務が多いのではないでしょうか。
ですが人によっては長時間勤務をする人もおり、中には10時間もバイトに励んでいる人もいます。
今回はそんな10時間のバイトのきつい所を取り上げてみました。
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10時間バイトのきつい所は?
10時間バイトのきつい点にはどのような事があるのでしょうか。
幾つか挙げてみます。
当たり前の話にはなりますが、10時間バイトともなると拘束時間の長さがネックになります。
10時間も勤務すれば肉体的にも疲労が溜まり、精神的にもストレスが溜まってきます。
普段は4~5時間しかバイトしていない人が10時間働くとなると、およそ倍の長さになりますので1日が長くきついと感じることでしょう。
法律をきちんと遵守している会社であれば問題はありませんが、中には休憩ルールが曖昧なブラック企業も。
アルバイトの場合でも、6時間を超えるなら少なくとも45分・8時間を超えるなら1時間以上の休憩をとる事になっています。
そのため「10時間バイトの場合にはもっと多くの休憩がもらえるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、1時間の休憩でも法的には問題ないため、休憩が少ないと感じる人もいるかもしれません。
10時間もの間アルバイトをする際には、その賃金もチェックしておきたい所。
例えば8時間以上働いているのに割増賃金が支給されない・下手をすれば最低賃金を下回っているケースなど、長時間勤務していると計算が曖昧になっている会社も稀にあります。
長時間働く場合には、労働時間や割増賃金についてもしっかり確認しておきましょう。
長時間バイトを継続していると、辞めにくくなる場合があるのもきつい所。
10時間と言えばお店の営業時間のほとんどを占めるケースもあり、お店はあなたに頼りっきりになっている事が多々あります。
当然に退職を申し出ても簡単には辞めさせてもらえず、「後任が見つかるまでしばらく居て欲しい」と粘られる事もしばしば。
お店の中で重要な役割を担うほど、その分辞めにくくなる場合があることを覚えておきましょう。
10時間もバイトをすると、自分の自由時間がほぼ取れないのもきつい所です。
例えば勤務時間が10時間・通勤の往復が2時間(行き1時間+帰り1時間)・食事や入浴などの時間が2時間・睡眠時間が8時間とすると
「10+2+2+8=22時間」です。
1日は24時間ですので、あなたの自由時間は「24-22=2時間」しか取れない事になってしまいます。
10時間も働いたのに2時間しか自由時間が取れないとなると、疲れが取れず疲労も溜まってきますので、仕事と休息のバランスも大切にしましょう。
頻繁に10時間もの間バイトをしていると、怪我をしてしまう事もあります。
長時間働き続けることで思考力や判断力が鈍ったり、頭痛や腰痛などの症状を引き起こすことがあり、思わぬ怪我に繋がることも。
特に10時間バイトなどきつい作業を続けていると、自分が知らぬ間に疲労が蓄積されており体が悲鳴をあげている事もあるものです。
仕事が原因で病気や怪我をした場合には「労災保険」が使えます。もちろんアルバイトでも同様で治療費は無料になります。
アルバイトの場合、会社によっては労災申請に協力してくれないケースも考えられますので、その場合には労働基準監督署に相談をしてみましょう。
アルバイトの場合でも、18歳未満の者は原則として1日に8時間・週40時間を超える労働をさせる事はできません。
ですが以下のような条件を満たす場合には10時間バイトをする事ができます。
労働基準法第60条3項1号
1週間のうち1日の労働時間を4時間以内に短縮する場合において、他の日の労働時間を10時間まで延長すること
ですが多くの会社では8時間勤務までを基本としていますし、学業が中心の高校生に10時間勤務をさせるバイト先は実際には少ないのではないでしょうか。
また高校生は夜22時~朝5時の深夜勤務も基本的にはできませんので、10時間勤務は難しいと考えておいた方が良いでしょう。
10時間労働を強制させるようなバイト先の場合、スタッフ管理に問題がある会社の場合もあります。
例えば「人が入ってもすぐに辞める」「人手不足が続いている」「常にワンオペ状態」といったバイト先には要注意。
このようなバイト先にいると「テスト期間中なのに休めない」「単位を落としそうなのに学校に行けない」「10時間バイトがきつくて授業に集中できない」
など、学業に支障が出る可能性も出てきます。
長時間勤務など会社から無理やりシフトを入れられているような場合には、時にははっきりと断る勇気も必要です。
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10時間バイトで休憩なしってアリ?
バイトで10時間勤務をした人の中には、「休憩なしだった」という人もいたようです。
10時間勤務で休憩なしというのは問題ないのでしょうか。
結論から言えば問題があります。
前述したように6時間を超える勤務の場合には45分以上の休憩があり、8時間を超える勤務の場合には1時間以上の休憩が必要です。
つまり10時間のバイトをする場合には1時間以上の休憩を取らせる必要があり、休憩なしで働かせるという事は労働基準法違反にあたる場合があります。
この休憩時間は分割でとっても問題はありません(例えば1時間の休憩を30分ずつ取るなど)。
このように違反があった場合には、雇用主に対して6カ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科される可能性があるので注意が必要です。
もちろんこれは最低基準であり、1時間以上の休憩を取らせることは問題ありませんし、実際に10時間のような長時間バイトの場合にはこまめに休憩を取らせる会社も多くあります。
10時間もの間アルバイトをすると疲労も溜まりますし、心身の健康を損なう恐れがあります。
忙しい職場では従業員に対しついつい無理な労働をさせがちですが、会社側はしっかりと法律に定められた休憩を取らせる必要があります。
長時間のバイトを乗り切るには?
きつい10時間バイトのように、長時間の勤務を乗り切るにはどうすれば良いでしょうか。
幾つか挙げてみます。
モチベーションを持ってバイトに取り組みたい人は、その日の目標を立ててみましょう。
「今日は接客数を○○人までこなす」「今日は何本の電話を取る」など、自分なりの目標を立てることでバイトにやりがいを見出すことが出来ます。
10時間もアルバイトをするというのは大変な労力がかかります。
そのため最初から飛ばし過ぎず、ペース配分を考えながら勤務をするようにしましょう。
長時間アルバイトをするとお給料の金額も大きくなる筈。
その使い道をイメージしてみるだけでも、きつい10時間バイトを乗り切れそうですね。
つまらないバイトであっても、ゲーム感覚を取り入れるだけで面白みを発見できる事もあります。
自分だけのマイルールを作って、頭の中でイメージしながらゲームのようにバイトを楽しみましょう。もちろん仕事自体はきちんと行う必要があります。
長時間バイトを乗り切るには、その休憩時間の取り方もポイント。
会社側の許可があれば、休憩を分割して取るのも有効な場合があります。1日を乗り切れる自分なりの休憩の取得方法を考えたいですね。
睡眠をしっかり取れるかどうかで、その日のパフォーマンスは大きく変わります。
前日はきちんと睡眠を取って、長時間バイトを乗り切りましょう。
10時間もの時間アルバイトをすると、その日は疲れてヘトヘトな筈。
シフトで翌日を休みに設定すると、その日を全力で頑張れる気持ちになります。
時間の長さや疲れを忘れるコツとして、周囲とのコミュニケーションも大切なポイントです。
同僚や先輩とコミュニケーションを取りながら、円滑に仕事を進めていきましょう。
10時間のバイトはきつい?まとめ
10時間のバイトがきついかどうかについて幾つか挙げてみました。
実際に経験したことがある人であれば分かりますが、10時間のアルバイトは想像以上にきついものです。
時間が長くなるだけではなく、普段よりも疲労やストレスが溜まりやすくなります。
そのため休憩をこまめに取ったり、自分なりにペース配分を考えながらじっくりと作業に取り組んでいきたいですね。
今回は10時間バイトはきつい?について取り上げてみました。
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